ヴィアフェラータでの子供のビレイ

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ヴィアフェラータに子供を連れて行くことは、楽しいだけでなく良い教育の場所にもなります。梯子、スロープ、階段、吊り橋、ロープブリッジ等を含み、山登りの体験・勉強をする上で理想的な場所です。

 

子供を連れて行くときは、エネルギーアブソーバー付ランヤードだけでなくロープも必ず携行しなければなりません。

1. – 全てのバーティカルアクティビティで言えることですが、ヴィアフェラータでもリスクがゼロになることはありえません。子供を連れているときは、保護者やリーダーはいつもよりも用心深く行動しなければなりません。

計画や準備をする上でのアドバイス:
・ よく知っているルートを選びましょう。エスケープルートがあり、無理のない計画が立てられるルートで、自分と子供のレベルに合ったものを選びましょう。
・ 安全に行動するための注意事項を、出発前に説明しておきましょう。
・ 適切なシューズやギア(ハーネス、エネルギーアブソーバー付ランヤード、ロープ)など装備は万全にしておきましょう。
・ 十分な食料と水を準備しましょう。
・ そしてもちろん、出発前に天気予報を確認しましょう。

 

ほとんどのヴィアフェラータ用エネルギーアブソーバーは子供用としてデザインされていません。 例えば『スコーピオ』が対応しているユーザーの体重は 45 ~ 90 kg です。
2. – どのようなエネルギーアブソーバーを使用するにしても、子供の安全のためにロープでビレイすべきです。ロープは子供のビレイにしか使用しません。UIAA の規格に適合した 30 m ロープがあれば十分でしょう。8の字結びでハーネスにタイインします。
3. – 中間支点を通過するときにはエネルギーアブソーバー付ランヤードを使用します。 エネルギーアブソーバー付ランヤードを使用した技術についてはwww.petzl.com をご参照ください。

photo: (C) Tony Lamiche

同時に移動しながらのビレイ
4. – 簡単なトラバース箇所では、タイトロープで確保した状態で同時に移動することができます。
5. – リードをする人が、移動しながら支点にロープを掛けていきます。セカンドの子供がそれを解除・回収します。
6. – ロープを短めにすれば、子供を見やすくなります。またランヤードは、子供が墜落をした場合にケーブルから離れないようにする役割をします。

photo: (C) Tony Lamiche

支点を使ったビレイ
7. – 垂直に登るときは、リードをする人はエネルギーアブソーバー付ランヤードを使用して進みます。 ビレイ用のロープがルートから離れないように、必要であれば途中で支点にロープを掛けていきます。 子供はビレイ点にランヤードで確保をとって待ちながら、ロープの繰り出しを手伝います。 注意: 1ピッチは長くなりすぎないように区切ります。
8. – リードをする人は、ビレイ点に着いたら子供から見える場所でランヤードで確保をとり、ビレイの準備をします。ロープを使用して子供が墜落をしないようにします。子供はロープを支点から外しながら登ります。
9. – 『ルベルソ』またはロッキングカラビナにセットしたイタリアンヒッチでビレイします。

photo: (C) Tony Lamiche

 

注意: こちらに掲載した内容はすべてを網羅するものではありません。取扱説明書、テクニカルマニュアルもご参照ください。技術的なトレーニングも必ず行ってください。