ブルイヤール山稜はモンブラン山群のイタリア側にあるベニの谷を始点としている。この人目を引くルートは、全長 7 km で谷底からの標高差が 3500 メートルにも及び、一度も稜線を逸れることなくモンブランの山頂に至る。通常であれば稜線上で数回のビヴァークを要するこの素晴らしいルートを完登するために、ウーリー・シュテックが持っていくザックの中身を見せてもらった。
1. バックパック:マウンテンハードウェアの 20 リットル。迷わずこれ。
2. 5.5 mm x 20 m ダイニーマスリング:懸垂下降のために、伸びにくいダイニーマコードを選択。5mm のアクセサリーコードだと少し怖い。
3. シッタ ハーネス:ギアが重過ぎると身体に悪いからね。
4. ティカプラス ヘッドランプ:早朝の暗いうちから出発するため、ヘッドランプは持っていた方が良い。何が起こるかわからないので、ヘッドランプは常に携帯。下山が夜遅くなってもビヴァークせずに行動を続けられる。
5. アンジュ S カラビナ:1つはフリクションノット用 (アクセサリーコードと併用)、もう1つはバックアップ。
6. サミテック アイスアックス:片手に1本ずつ。
7. イルビス ハイブリッド クランポン:新しい軽量アルミニウムクランポン。
8. ブーツ:スカルパのレベル ウルトラ。軽量で氷の斜面にも対応。
9. ランニングシューズ:なぜシューズを2足も持っていくかって?ランニングシューズだと速く走れる。たいていの場所はこれで行動。ただ氷化した傾斜を登攀するような場合はマウンテンブーツが必要になる。
10. グローブ:夏であれば1ペアあれば十分!2ペアだと重すぎる!
11. ダウンジャケット:マウンテンハードウェアのゴーストウィスパラーで体温を保つ。
12. ウォーターボトル:サロモンのソフトフラスク。1リットルの容量が 500 ml ずつ分かれているタイプ。
13. エナジーバー:パワーバーを3本。
14. サングラス
15. イヤーバンド
16. スント 時計:常に時間を確認できるのが良い。
そして、当然パンツやフリース等の機能的な衣類も携行している。