ロープを使用する際の主な危険

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警告

  • 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
  • ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
  • これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
  • これらの技術を自身で実践する前に、使用方法を熟知していて責任能力のある人に相談してください

誤った結び目や不完全な結び目、ハーネスの間違った箇所にロープが連結されている

解決策:パートナーチェック
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ルートに対してロープが短すぎる

解決策:必ずロープの末端にストッパーノットを結んでください。
また、ルートの長さを予めトポで確認しておきましょう
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ロープの伸び、ビレイヤーの技術不足によるグラウンドフォール

解決策:最初のクイックドローにクリップするまではスポットし、クライマーがルートの下部にいる間はグラウンドフォールしないように十分注意してください。リード、トップロープいずれの場合でも、ロープの伸びを考慮しつつ、レッジ等周辺の状況に常に気を配る必要があります
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脚にロープがからむ

解決策:脚がロープを跨いだ状態でクライマーが墜落すると、下図のようになるリスクがあります
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毎年ロープの切断による事故が複数件起きています。鋭い岩角、落石、終了点に設置されたカラビナが摩耗していること等が原因となります。
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使用するロープがビレイデバイスに対応していることを事前に確認してください

対応しているかどうかは、ロープの直径だけではなく、表面処理、密度、柔軟性等も関係します。直径が同じロープでもビレイデバイスとの相性が大きく異なる場合があります。特に新しい表面が滑らかなロープや径の細いロープの場合、地面から数メートルの距離でテストしてください。

 

ロープを結んでいても墜落が止められるとは限りません

場面によって、ロープを結ぶことの長所と短所を見極める必要があります。雪壁の登攀等は典型的な例といえます。
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