警告
- 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
- ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
- これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
- これらの技術を自身で実践する前に、使用方法を熟知していて責任能力のある人に相談してください
ケーススタディ: クライマーが 40 m のルートに 70 m のロープでトライ
ロープの長さが足りない: ロワーダウン、懸垂下降においてよくある事故原因ですが、簡単な対策により避けることができます。
まず、アクティビティ (岩場でのクライミング、マルチピッチ、登山、アイスクライミング) にかかわらず、十分な長さのロープを持ってクライミングに行くためには、トポを確認したり、必要な情報を調べたりしておく必要があります。必要な長さより 5 m 以上長いロープを持って行くと良いでしょう。
ルートの取付きでトポと実際の状況が異なり、持参したロープでは長さが足りないと気づくことがあるかも知れません。対策をとらずにクライミングを行うと、困難な状況に陥るおそれがあります。
クライミングを開始する際に、習慣化しておくべきことがあります。
・岩場でのクライミングでは、必ずロープの末端にストッパーノットを結んでください
・懸垂下降では、特に次のような場合においては、ロープの末端にそれぞれ結び目を作ることを推奨します: 下降する距離の長さに確証がもてない、視界不良、次のビレイ点の位置が定かではない等
懸垂下降では、ロープの末端にそれぞれ結び目を作ることを推奨します。
また、ロープ末端の結び目で確保器が止まった場合に備え、このような困難な状況から抜け出すための登高技術について知っておく必要があります。
マルチピッチでは、地面を離れる前に、クライミング中のコールの方法を確認しておきましょう。リードクライマーが次のビレイ点に届く前にロープが足りなくなるケースを考慮しておく必要があります。その場合、ロープをたるみがない状態に保ちながら、同時登攀する場合があります。このような場面で安全を確保するためには、「同時登攀における『タイブロック』の使用」をご参照ください。