ナイトランニング:アスリートからのアドバイス

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近年、ウルトラトレイルの急成長に伴い、ナイトランニングが一般化しつつあります。時計が一回りするレース(場合によっては2晩を過ごすことも…)があり、また四季を通じてレースに参加する場合、冬季は日照時間が短くなります。ナイトランニングはレースの当日にその場でどうにかなるようなものではなく、適切な準備が求められます。正しい技術と使用するヘッドランプについての理解を得るには、実際の経験が必要不可欠です。

以下に、アスリートからのアドバイスを含めたナイトランニングに関する情報を掲載します。

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余裕をもって安全なランニングを

ヘッドランプは、サバイバルシートや携帯電話等と並んで、ランナーの安全に欠かせないアイテムとなりました。トレイルでは次に何が起こるかわからないからです。夜を味方につけるには、環境に合わせて戦略、ペース、視界を変えていく必要があります。暗闇はしばしばストレスの原因となり、不安を引き起こす要因となります。そのため、レースの当日に起こりうる事態を想定した準備、トレーニングが重要になるのです。

ナイトランニングのトレーニング

アスリートからは、「ナイトランニングにはトレーニングが欠かせない」という意見が聞かれました。これにはいくつかの理由があります。

まず、目を暗闇に慣らし、周辺視野、地面の感覚を得ること、また重要ながら見過ごされがちなのは、精神面です。暗闇の中を一人で行動することはあまり日常的なことではなく、人によっては不安やストレスを感じることがあるため、これらの感情を理解し、コントロールしなくてはなりません。一方で、日常とは異なる体験を楽しむ機会でもあります(自由、冒険心の高まり、静けさ、夜行性動物との遭遇等)。

事前にナイトランニングの練習をすることで、ヘッドランプを試すと同時に、使い慣れることができます。くれぐれもレース当日がヘッドランプの電源を入れる最初の日にならないようにしましょう。照射モードを確認し、ヘッドランプのボタンと使用方法を理解し、ストラップの長さ(フィット感)を調節しましょう。

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アスリートからのアドバイス

Sébastien Chaigneau(2015年UTMF STY・優勝、2011年UTMB・3位等):

「ナイトランニングをはじめるには、まず3、4人のグループで日中に通ったことのあるトレイルを走ってみることをお勧めします。知ったトレイルであればより楽しむことができます。このような経験を経て、一人でより長い距離を走れるようになります」

「私の場合、リアクティブライティングのプロファイル設定はあまり行いません。スイッチのオン・オフだけのシンプルな使い方が好みです。トレーニング中にヘッドランプの使い勝手についても知ることができました。リアクティブライティング機能を搭載したヘッドランプは、角度を少し下に傾けることで照射モードが変わる頻度が低くなるため、光の質や照射力を落とすことなく、照射時間を45分も長くすることができたのです」

Maud Gobert(2017年UTMB TDS・2位、2010年UTMB CCC・優勝等):

「夜間に走るのに抵抗がある場合は、暗闇を走る不安を取り除くために、日の出の30分~1時間前に走り出すことを勧めます。日の出に立ち会えるだけでなく、一日のはじまりとしても最高ですよ」

「不意打ちを食らわないように、バックパックの中でヘッドランプが点灯しないように、スイッチをロックしておくようにしましょう。これにより、ヘッドランプが偶発的に点灯してしまい、いざ使おうとしたらバッテリーが使えないような事態を防げます」

Anton Krupicka(2010年Western States Endurance Run・2位等):

「私の場合、周囲の状況に気を配っていないと、長時間同じような光を見つめている間に緊張感が薄れ、眠気に襲われてしまいます。眠気と闘うため、常に周囲の状況に注意し、集中するように心がけています。目の前のトレイルを見つめるだけでなく、頻繁に顔を上げて数十メートル先を見通すようにしています。ヘッドランプ『NAO』のリアクティブライティング機能は、この動作を楽にしてくれます。トレイルの先を見るために顔を上げると、自動でスポットビームに切り替わってくれるので、視野が広がります。従来のヘッドランプでは、遠くを見るために手動で照射ビームの設定を変更するか、ただ目の前を見て走るかの選択でした」

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適切な装備を

ペツルはトレイルランニングのためのソリューションを提供しています。代表的なのは『NAO+』『リアクティックプラス』『リアクティック』で、リアクティブライティング機能を搭載したモデルです。これらのヘッドランプには、オプションとして交換可能なリチャージャブルバッテリーが用意されており、『NAO+』は専用のベルトキットにより、気温が低いときにバッテリーをバックパックに収めることもできます。『NAO+ 』『リアクティックプラス』はスマートフォンのBluetooth機能により通信することで、照射レベルや照射時間をプログラムすることが可能です。

ヘッドランプが適切に機能するように、出発前にバッテリーが満充電されていることを確認しましょう。レース中は、夜間に気温が低くなることで、バッテリーの消費量に影響が生じることを認識しておく必要があります。

トレイルをしっかりと照らし、レースを、そして何よりナイトランニングを楽しみましょう。

※この記事はペツルの以下の記事を再構成したものです:
RUNNING AT NIGHT: TIPS FROM THE PROS
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