電池について

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警告

  • • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

ヘッドランプに使用できる電池は、モデルによって異なります。各製品のスペックはアルカリ電池を使用した時の数値です。(リチウム電池を使うモデルや、専用の充電地がある製品を除きます)
リチウム電池や充電池を対応していないモデルに使用すると、オーバーヒートの原因となり、故障してしまう場合があります。

ペツルのヘッドランプに使用できる電池には、大きく分けて一次電池と二次電池があります。

一次電池(充電のできない電池)

使いきりの電池です。アルカリ電池やリチウム電池などがあります。

二次電池(充電式電池)

充電して繰り返し使う電池です。ニッケル系充電池やリチウム系充電池などがあります。

 

一次電池

マンガン電池

比較的性能が低く、安価な電池です。時計やラジオ、テレビのリモコン等、消費電力の小さい機器に適しています。
このタイプの電池はヘッドランプへの使用には適していません。

アルカリ電池

アルカリ電池は、一般によく使用されている電池で、マンガン電池よりも高い性能を持ちます。また、保存期間が長いという特長もあります。

リチウム電池

リチウム電池は比較的新しいタイプの電池で、大容量、小型、軽量(同サイズのアルカリ電池と比較して最大30% 軽量)、使用できる温度の幅が広いといった特徴があります。ペツルのヘッドランプには、リチウム電池対応のモデルと非対応のモデルがあります。取扱説明書や モデル別電池対応表 をご参照ください。
ペツルのヘッドランプに付属している電池は以下の2種類です:
– アルカリ電池(1.5 V)
– リチウムコイン電池(3V)

電池の極性とセット方法

電池は全て極性があり、プラス極(+)とマイナス極(-)があります。
電池は、ケースの表示に従ってプラス極 / マイナス極を正しくセットしてください。電池を逆にセットすると、逆に入れられた電池はその他の電池から充電されてしまいます。この場合、逆に入れられた電池の内部で化学反応が起きます。数分のうちに電池から可燃性のガスや腐食性のきわめて高い液体が漏れ出すことがあり、 破裂や火災の原因となる恐れがあります。
新しい電池を使用していても光が弱い場合、電池の配列が不適切であることが考えられます。ヘッドランプのスイッチをすぐに切り、電池の配列を確かめてください。

電池の向きに注意

放電特性

電池の放電特性は、電池の種類、部品やその組立ての質によって変わります。通常、アルカリ電池の電圧は完全に放電するまで下がり続けますが、リチウム電池の電圧は段階的に下がります。

リチウム電池の放電特性:
– 1.5 V リチウム電池は残量がわずかになるまで一定の強さを保ちます
– 3 V リチウム電池(コイン型)は、アルカリ電池と同じように下がり続けます

電池別の放電特性

容量

電池の容量はアンペアアワー(Ah)という単位で表されます。これは、ある一定の電流を流すことができる時間を表します(例:1Ah は1アンペアの電流を1時間流すことができる)。容量が大きければ、ヘッドランプの照射時間も長くなります。
容量は電池の種類(アルカリ、リチウム等)や構造等によって変わります。容量を測定する方法は、電池メーカーによって様々です。
実際に電池から供給されるエネルギーは、使用環境(主に周囲の気温や用途)によって変わります。このため、ヘッドランプに使用する電池は、使用する用途に適したものを選択する(必要な照射距離、時間、使用気温等を考慮して選択する)必要があります。
照射レベルを選択できるモデルでは、使用状況に合わせて電池の消費(放電流)を調節することにより、電池のエネルギーを効率よく利用することができます。エコノミーレベルでは、最大レベルや最適レベルと比較して照射力は劣りますが、消費電力も少なくなります。