チロリアンブリッジの張り込み

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『アイディ』は、ロープに張力をかける際の逆戻り防止用の器具として使用することができます。『アイディ』を使用することにより、システムに過度の荷重がかかった場合でもロープに損傷を与えず、また簡単に弛めることができます。

警告

  • 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
  • ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
  • これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
  • これらの技術を自身で実践する前に、使用方法を熟知していて責任能力のある人に相談してください

 

このシステムは、用途と状況により、1人もしくは2人までの小さな荷重で使用することができます。
警告: ここで紹介する設定は、システム全体の一部に過ぎません。システム全体では、状況に応じて少なくとももう1つのレスキュー用もしくはバックアップ用のロープが必要です。

 

チロリアンブリッジの張り込み:

『アイディ』のハンドルを「ビレイ」のポジションにします。
2人で引いてください。

 

チロリアンブリッジの使用:

『アイディ』のハンドルを「ワークポジショニング」のポジションにします。
『アイディ』から最低 1 m 離れたロープの末端側にミュールノットを作ります。
瞬間的に過度な荷重がかかると、『アイディ』の中でロープが滑る可能性があります (最大 80cm)。このロープの滑りは、衝撃荷重を抑える効果があるため、ノットによって妨げられないようにしてください。

継続的に過度な荷重がかかると、ノットが『アイディ』の中でロープが滑るのを制限します。

 

システムを弛める:

チロリアンブリッジ上を移動しているユーザを降ろすには、『アイディ』の支点にブレーキ用のカラビナをセットしてください。
下降速度をコントロールするために末端側のロープを握り、ハンドルを「下降」のポジションにします。

システムの解除:

ロープにかかっている張力が非常に高い場合、ハンドルの操作が困難になります。その場合、改めてホーリングシステムをセットする必要があります。

支点への荷重:

10.5 mm 径のロープを使用してシステムを設定した場合、システムにユーザー等の荷重が加わっていない状態で、3.5 kN の張力が生じる可能性があります。最初にかける張力が高いほどロープの弛みは抑えられますが、支点に対する負荷は増加します。
『アイディ』の中でのロープの滑りは、支点に過度な荷重がかかる危険を抑えます。詳細は「補足情報:『アイディ』の試験結果」の「静荷重試験」の値を参照ください。

クリアランス:

ロープを使用したチロリアンブリッジは、荷重されると弛みが生じます。人や物が地面や障害物に干渉することなく移動できるように、ロープの下に十分なクリアランスを確保してください。
警告: 決してウィンチや車輛を使用してロープを張らないでください。過度に張られたチロリアンブリッジは『アイディ』に損傷を与え、また支点とロープに非常に大きな負荷がかかります。高い張力が必要な場合は、適切なシステムを用いてケーブルを使用してください。