1人の作業者による2つの 『マエストロ』『アイディ』 または 『リグ』 の並行使用

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下降器 『マエストロ』、『アイディ』 または 『リグ』 は、レスキューの状況で、特に長いロープでの作業や少人数チームの場合に、2つを並行に使用することが可能です。この技術により、1人の作業者が2つの器具を同時に操作することが可能になります。

警告

  • • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

長所

  • 下降器にかかる荷重が均等に分散される
  • 一方のロープが破断した際に、他方のロープの伸長を抑えられる
  • 1人の作業者が2つの下降器をコントロールできる

短所

  • ロープ同士が接近しているため、どちらも同じ破断のリスクにさらされる
  • バックアップ要員が必要

引き降ろしでの使用


アンカーの選択

下降器の機能を最大限に発揮させるために、支点にはスリング、ロープまたはワイヤーストラップのような柔軟性のある製品を使用して、下降器やリギングプレート『ポー』 が適切な位置に維持されるようにすることを推奨します。『ポー』 を使用することで、よりエルゴノミックなシステムの設定が可能になります。より操作しやすくするために、下降器を 『ポー』 に接続するのに 『マイクロ スイベル』 を使用することも可能です。

設定例:


引き降ろしのシステムのバックアップ

引き降ろしのシステムのバックアップは、状況およびリスク評価の結果に応じて追加します。EN 12841 type A 適合の用具を併用することで、このシステムは EN 12841 の要求事項を満たすことになります。

引き上げでの使用


2つの 『レスキューセンダー』 を 『ツイン』、 『ジェミニ』 または 『スピン L2』等のダブルプーリー1つに接続して使用します。

このシステムは、一方のロープが破断した際の他方のロープの伸長を大きく抑え、且つ支点にかかる荷重を均等に分散するため、レスキューチームがより効率的な引き上げを行うことを可能にします。