ロープレスキュー: ロープ上でロックした『アサップ』の保持力

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警告

  • 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
  • ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
  • これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
  • これらの技術を自身で実践する前に、使用方法を熟知していて責任能力のある人に相談してください

ロープレスキュー: ロープ上でロックした『アサップ』の保持力

救助者が、要救助者の墜落を止めた『アサップ』のロープしか使えない場合、そのロープを使用して要救助者にアクセスします。
ここでは、救助者がロープにかける荷重が要救助者の『アサップ』に影響をあたえるかについて考えます。

テスト:

ロープ『パラレル 10.5 mm』に取り付けた『アサップ』 + 『アブソービカ』に 100 kg のダミー人形を吊るす。
100 kg の救助者が、要救助者のロープ上を激しく動きながら登る。また、墜落や急な荷重のシミュレーションも行う。
テストはアンカーから 12 m 及び 1 m 離れた位置で行う。

結果:

『アサップ』の滑りやロックの解除はなし。

注意:

要救助者が墜落をしている場合、そのフォールアレストシステムを再度使用することはできません。
同じロープを使用して救助者がアクセスする方法は最終手段とすべきです。
作業用ロープを使用しない作業で、墜落をして『アサップ』で止められる可能性が高い場合、予め作業者の救出を容易に行うことができるシステムをセットすることを検討すべきです。