ダイナミックロープを使用したリードクライミング技術による登高の確保

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『アイディ』はダイナミックロープとの組み合わせではヨーロッパ規格適合の認証を受けていません。一方、規格の枠組から離れて、『アイディ』は推奨範囲の直径のダイナミックロープとの使用が可能です。

警告

  • 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
  • ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
  • これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
  • これらの技術を自身で実践する前に、必ずプロフェッショナルに相談してください

『アイディ S』性能試験 (直径の細いダイナミックロープを使用したフォールアレスト):

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ロープの種類 衝撃荷重 『アイディ』内のロープ滑り量
ペツル製ロープ『コンタクト 9.8mm』 3.6 kN 160 cm

リードクライミング技術による登高では、ダイナミックロープによりクライマーが墜落した際に受ける衝撃荷重を減らすことができます。

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ビレイヤーは末端側のロープから絶対に手を放さないでください。

ビレイヤーは注意を払い、クライマーの動きを予測してください。

警告: ダイナミックロープはリードクライミングの確保には適していますが、伸び率が高いため他の作業には効率的ではありません。

– 正確なワークポジショニングがとりづらくなります

– 墜落を止めるのに、より大きなクリアランスが必要になります

– ダイナミックロープはセミスタティックロープに比べて加重、抜重のたびに大きく伸長します。そのため構造物との擦れによるロープの摩耗がより大きくなります

登高中にロープをスムーズに繰り出すには、特別なテクニックが必要です:

末端側のロープを握ったままの状態で、人差し指と親指で『アイディ』を押さえながら下方向へ傾けます。これにより、リードクライマーが登るスピードに合わせてロープを繰り出すことができます。

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