ランヤード『アブソービカ I』『アブソービカ Y』のクリアランスを最適に保つには

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クリアランスとは、墜落の途中で障害物等にあたることを回避するためにユーザーの下に確保されるべき空間のことです。

警告

  • • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

A: ランヤードの長さ

B: エネルギーアブソーバーの伸長

C: ハーネスのアタッチメントポイントから作業者の足先までの距離 = 1.5 m

D: 規格で定められた安全マージン = 1 m

1. クリアランスを最適に保つ

必要なクリアランスを抑えるには、エネルギーアブソーバーの伸長をできる限り抑える必要があります。エネルギーアブソーバーの伸長には、吸収されるエネルギーの量、すなわち墜落距離が関係します。実際の作業現場では、支点の高さよりもできる限り低い位置で作業をすることが重要です。

作業者よりも低い位置にしか支点が求められない場合、必要最小限の長さのランヤードを選択するすることで潜在的な墜落距離を抑えることができます。『アブソービカ-I バリオ』はこのようなニーズに対応します。

2. ユーザーの体重によるクリアランスの変化

ユーザーの体重が重い (装着する用具を含む) 場合、より多くのエネルギーを吸収する必要があり、従ってエネルギーアブソーバーの伸長は長くなり、クリアランスの値に影響します。

ランヤード『アブソービカ Y 150 MGO』 (コネクターを含むランヤードの長さ: 1.85m) での例