『マエストロ』『アイディ S』『プロトラクション』『ロールクリップ』『スピン L1』『スピン L1D』を使用したプーリーシステムの効率

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プーリーシステムの効率は、理論値と実際の値との間にに大きな差があります。以下は、ペツル社の実験室にて行った試験の結果です。

警告

  • • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

1.システムのメインのプーリーとして使用した際の効率

異なる器具を支点に設定し、又異なる径のロープを使用して 100 kg のおもりを引き上げるのに必要な力を計測しました。

試験基準:

– 試験に使用したロープ: 7 mm コード、セグメント 8 mm、プッシュ 9 mm、クラブ 10 mm、パラレル 10.5 mm、アクシス 11 mm、ベクター 12.5 mm

– 測定は、新品の器具およびロープを使用し、毎分 1.5 メートルの定速で引いて行いました

– この試験結果はあくまでも参考情報です。 フィールドでは考慮すべき様々な要素があります (倍力システムの設定状況、ロープの径および構造、引上げ速度、引上げのスムーズさ、荷重等)

シンプルな1倍力



備考: 取扱説明書に記載されているプーリーの効率は、シンプルな1倍力で計測した数値です。

引き上げ効率を表す F = xx M は、器具が対応する最小径のロープを使用した際の値です。

%で表示されるプーリーの効率は、この数値から計算された値です。

効率は常に、実際には存在しない理想的なプーリーの効率である100% を下回ります。

『マエストロ S』の例: F = 116 M、効率 = 86%

シンプルな2倍力