『リグ』の静荷重および動荷重試験

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以下の試験は、現行の規格に適合した新品の器具とロープを使用して、社内施設で行われました。試験結果は、あくまでも参考情報です。器具やロープが使用により摩耗していたり、ロープの種類やモデルが異なったりする場合は、異なる結果が出ることがあります。

警告

  • ・以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • ・ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • ・ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

A. 2018 年モデルでの試験

A1: 2018 年モデルでの静荷重試験

異なるロープを使用してゆっくり引く試験。測定値は、器具の中でロープが滑りだした際の荷重です。

 


 

A2: 2018 年モデルでの動荷重試験

墜落を停止する試験は、EN 12841、EN 341、EN 15151、NFPAの認証試験、および例外的な状況をカバーするためにペツル社が行った追加試験の中で行われたものです注意: ここに掲載された情報は、『リグ』の使用に関連したもののみであり、実施した試験の全てではありません。

EN 12841 認証試験: 支点から 1m のロープ上に設定した器具に、直径 11mm、長さ 1m のダイナミックロープ製ランヤードでおもりを接続し、おもりを 1m 落下させる

 


EN 341 認証試験: 器具から長さ 4m 出したロープにおもりを接続し、60cm 落下させる

 


EN 15151 認証試験およびペツル社追加試験: 器具から長さ 1m 出したロープにおもりを接続し、2m 落下させる

 


おもりを使用した NFPA 認証試験

ハーネスを装着したダミーを使用したペツル社追加試験: 器具から長さ 3m 出したロープにダミーを接続し、60cm 落下させる

 

 

B. 過去の試験結果: 2018 年より前のモデルでの試験

B1: 2018 年モデルでの動荷重試験

試験条件:

・器具から出ているロープの長さ: 1m

・おもりの質量: 100kg

ここで紹介する数値は平均値です。数値は使用するロープにより異なります。

 

 

B2: 2018 年より前のモデルでの静荷重試験

試験はゆっくりと荷重を加えて行いました。

 

B3: 2018 年より前のモデルを使用したビレイ: 器具を支点にセットして 150 KG のおもりを使用。

厳しい条件での使用:

150 kg のおもりを落下率 0.3 で落下させる: 長さ 3m の新品のロープにおもりを接続して 1m 落下させる試験終了後、おもりをロワーダウンすることができました各試験での衝撃荷重は、器具内でのロープの滑りにより 6 ~ 7 kN でした (セミスタティックロープを使用)スタティックロープ (例: NFPA Technical Use 適合ロープ) を使用した場合、衝撃荷重は前記の試験結果より 0.5 ~ 1kN 大きくなります。

末端側のロープを握る手の中でロープが 100cm 以上滑りました。この結果から、ロープのたるみを最小限にすること、および末端側のロープをしっかりと握っていることの重要性がわかります。.末端側のロープを握っておくことで、器具内でのロープの滑りを最小限に抑えることができます。