『ボルト』欧州バージョンのアタッチメントポイント「ラダークライム」の使用

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ハーネス『ボルト』欧州バージョンのアタッチメントポイント「ラダークライム」を適切に使用するために

警告

  • • この技術情報を参照する前に、関連する製品の取扱説明書をよく読んでください。ここにある補足情報を理解するには、まず取扱説明書に掲載されている情報を読み、理解する必要があります
  • • ここで紹介する技術を身に付けるためには適切なトレーニングが必要です。ここで紹介する技術を実践する前に必ず、1人で安全に行う能力があることを上級者に確認してください
  • • ユーザーの活動に関連した技術例も紹介しています。ここに紹介されていない方法もあります

 

レールやケーブルに沿った垂直方向への移動での使用

2020 年バージョンおよび 2020 より前のバージョンの『ボルト』のアタッチメントポイント「ラダークライム」は、レールやケーブルにセットされた墜落防止器具に接続して使用するためにデザインされています。- アタッチメントポイント「ラダークライム」は、レールにセットされた墜落防止器具に接続するための腹部アタッチメントポイントとして使用できます: 上下に移動する際に荷重がウエストベルトに分散されるため、非常に快適です。

墜落した際、アタッチメントポイント「ラダークライム」のストラップのウェビングの縫製が裂け、アタッチメントポイントの位置が胸部に移動します。これにより、ユーザーは墜落後に頭部を上にした体勢になります。


ランヤード『アブソービカ I』『アブソービカ Y』、モバイルフォールアレスター『アサップ』の使用

アタッチメントポイント「ラダークライム」は、EN 361: 2002 に適合しているため、フォールアレスト用ランヤードを接続して使用できます。ただし、縫製部分が裂けることによるアタッチメントポイントの伸長を、クリアランスの計算に含めることが重要です。

– 2020 年バージョンの『ボルト』 = 55 cm

– 2020 年より前のバージョンの『ボルト』 = 50 cm

墜落距離を制限するには、胸部アタッチメントポイントまたはモバイルフォールアレスターを使用することを推奨します。


その他の使用方法

2020 年バージョンの『ボルト』においては、アタッチメントポイント「ラダークライム」のウェビングは、墜落した際にその縫製が裂けるように設計されていて、かつ一次的な吊り下がり(EN 813: 2008適合)やワークポジショニング(EN 358: 2018適合)にも使用可能です。

2020 年より前のバージョンの『ボルト』においては、墜落した際にアタッチメントポイント「ラダークライム」の縫製が裂けるように設計されています。そのため、このアタッチメントポイントはユーザーが吊り下がったり、ワークポジショニングをとったりするためには設計されていません。アタッチメントポイント「ラダークライム」のウェビングの縫製が不意に裂けるリスクがあります。
ワークポジショニングのためには、側部アタッチメントポイントまたは VOLT 用シートのアタッチメントポイントを使用してください。