グリグリ 2 を使用したビレイ

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クライマーがグランドフォールする事故が多く起きています。特にクライミングジムでよく起こります。ある調査では、4本目のクイックドローに到達するまではクリップ時にグランドフォールするリスクがあるとしています。グランドフォールのリスクを高める可能性がある要素はいくつかあります:

  • ランナウトの長さ
  • クリップする時に繰り出すロープ(特に腕を伸ばして高い位置でクリップする時)
  • ロープの伸び

また、ビレイの問題による原因もあります:

  • ビレイの方法が不適切で、止まる前にロープがかなり流れてしまう
  • ビレイヤーがロープを繰り出しすぎる
  • ビレイヤーがフォールを予期していない、あるいは壁から離れすぎている

クライマーの安全性を高めるための、ビレイヤーへのアドバイスは以下の通りです:

  • どんな事態にも対応できるように、常に注意を払う
  • 最適な位置でビレイする
  • ビレイ器具を正しく操作する

基本的なテクニック

末端側のロープから絶対に手を放さないでください!

クライマーがクリップする時にうまく対応できるように、ビレイヤーは常に動けるようにしておく必要があります。壁側に一歩近づくだけで十分なロープが出せることもあります。

ロープを繰り出す

ロープをたぐる

 

素早くロープを繰り出す

1. ロープは握ったまま (最低 3本の指を使う)

2. 人差し指でグリグリを支える

3. 親指でカムを押さえる

 

グリグリ 2

最初の『グリグリ』が登場したのは1991年のことです。クライミングの世界、特にロッククライミングにおいて革命を起こしました。ビレイの負担を減らすことにより、クライマーがルートに集中し、限界を押し上げることを可能にしました。後継版の『グリグリ2』は同じ原理に基づく構造の器具ですが、より軽く、コンパクトになり、ほとんどのシングルロープに対応しています。新たに設計されたデザインにより、下降をコントロールする性能が向上しています。

 

注意: こちらに掲載した内容はすべてを網羅するものではありません。取扱説明書、テクニカルマニュアルもご参照ください。技術的なトレーニングも必ず行ってください。