荷重分散による支点のセット

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支点はとても重要です。クライマーが安心してぶら下がり、パートナーをビレイするためのベースのような場所です。ビレイ点をセットする際のポイントは、2つ以上の支点を連結し、支点の1つが壊れた場合を想定することです。支点や岩が信頼できない場合は、3点分散によって荷重を分散させます。

警告

  • 以下の補足情報を読む前に取扱説明書をよく読んでください
  • ここで紹介する技術を使用する前に、取扱説明書の内容を十分に理解する必要があります
  • これらの技術を身に付けるためには、トレーニングが必要です
  • これらの技術を自身で実践する前に、使用方法を熟知していて責任能力のある人に相談してください

流動分散

荷重がかかるポイントが動く
長所: 荷重は常に2点にうまく分散されます。横方向に引かれる場合でもうまく分散されます。(ビレイヤーがクライマーを見るために動いた場合や、ルートの最後にトラバースがある場合)
短所: 1つの支点が壊れた場合、荷重がかかるポイントがスリングの端まで移動し、残った支点に衝撃荷重がかかります。
スリングにノットをつくることによって衝撃荷重を小さくすることができます。ノットは最も弱い支点がある側につくる必要があります。

スリング1本とノット1つの支点(スリングを1回ひねる)

スリング1本とノット2つの支点(スリングを1回ひねる)

 

 
注意: ピトンのカラビナホールの磨耗が激しい場合や、クリップしたカラビナに横軸方向の荷重がかかる場合は、スリングをピトンの根元にタイオフします。ピトンのエッジでスリングが切れる危険がないことを確認してください。

固定分散

荷重がかかるポイントが固定されている
長所: 1つの支点が壊れた場合でも衝撃荷重は小さい(残った支点に荷重がかかります)
短所: 横方向に引かれる場合はうまく分散されません。

スリングをクローブヒッチで分散させる支点

ダイナミックロープにノットをつくり、3点分散させる支点

ロープを使って荷重分散させる支点(交互にリードする場合に限る)

固定分散の支点で荷重がうまく分散されない例

荷重分散の角度の影響

分散の角度によって支点にかかる荷重が変わります