トップとして最初に降りる人が、チーム全員の安全を確保し、効率よく登り降りするためのロープをセットします。登り降りするための適切なギアを選択し、チーム全体の安全性を高めなければなりません。この作業では、スピードを優先してトップの安全を犠牲にすることがあってはなりません。
1. 確保用のフィックスロープの設置
トップ以外のメンバーはフィックスロープで確保をとりながら歩いていきます。トップは『ストップ』にテンションをかけた状態を維持し、末端側のロープから手を離さないようにします。
2. トラバースラインの設置
トップ以外のメンバーは、張ってあるフィックスロープを補助に使い、登りでは間隔の短いアンカーを利用します。結び目をつくるときは、調節しやすいようにバタフライノットを使います。
3. ピッチヘッドにロープをセットする
ピッチヘッドでは必ず2個のアンカーを使ってロープをセットします。ラビットノットを使うと荷重を分散でき、ロープの位置も調節しやすくなります。
4. リビレイのセット
ロープの長さを短く区切ることで、伸びを小さくすることができ、また岩壁とのこすれを減らすことができます。複数のメンバーが同時に登り降りすることもできるようになります(各リビレイの間に最大1人)。
注意: こちらに掲載した内容はすべてを網羅するものではありません。取扱説明書、テクニカルマニュアルもご参照ください。技術的なトレーニングも必ず行ってください。