ヘルメットの誤った扱い方

ヘルメットはクライミングにおける重要な個人保護用具の1つです。上部からの不意な衝撃から頭部を保護することがその目的ですが、より広範囲 (前部、側部、後部) を保護するヘルメットもあります。クライマーが適切に装着し、定期的にメンテナンスして初めて、クライミング用ヘルメットはその保護性能を発揮します。次のようなことをしていたら、あなたはヘルメットの扱い方を誤っています。

news-porter-son-casque

読んで理解することなく、取扱説明書を捨ててしまう

取扱説明書には、ヘルメットを正しく使う方法、使用に際して考えられる危険に関する注意事項が記載されており、ヘルメットの保護性能とその限界、考えられるリスクについて、理解を深めることができます。製品の誤使用は危険を増加させます。疑問点や不明な点は(株)アルテリアにご相談ください。

クライミングや登山等の活動以外で使用する

ヘルメットを本来の用途以外の目的で使用しないでください。ヘルメットを着用することで頭部を負傷する危険を大きく減らすことができますが、全ての衝撃から保護することはできません。
大きな衝撃がかかった時、ヘルメットは変形することにより可能な限り衝撃を吸収します (破壊に至るまで変形することもあります)。限界を超えるような使用をしないでください。また、本来の用途以外での使用はしないでください。

装着する前に点検しない

使用前に毎回、ヘルメットの内部および外部に亀裂や変形が無いか、シェルとライナーの状態を点検してください。ヘルメットにステッカーを貼っていると、亀裂や変形をしっかりと確認することが難しくなります。ヘッドバンドの調節機能およびあご紐のバックルが正しく機能することを確認してください。使用中、製品の状態、全てのパーツが適切に機能し、正しい位置にあることを定期的に確認する必要があります。ペツルでは、十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、少なくとも 12 ヶ月に一度行うことを推奨しています。アルテリアのウェブサイトにあるヘルメットの点検マニュアルの内容に従ってください。

bad-helmets_jp

負荷をかける

取り扱いに気を配り、ヘルメットに不要な負荷をかけないようにしてください。ヘルメットの上に座る、ザックの中に無理に詰め込む、落とす、尖ったものと接触させる等はしないでください。

極端な高/低温下にさらす

ヘルメットは、直射日光があたる車内に放置する等、50℃を超える高温、-30℃を下回る低温にさらさないでください。

頭部にフィットするような調節を行わずに装着する

頭の前部、後部、両側部がカバーされるようにヘルメットの位置を調整してください。あご紐が緩すぎたり締めすぎたりしないようにしてください。ヘルメットがズレるのを防ぐため、ヘッドバンドの調節システムを最下部まで下げてから調節してください。適切なフィット感が得られない場合、その製品は使用しないでください。その場合、他のモデルや違うサイズのものを選択してください。

front-to-side-fitting

化学薬品にさらす

塗料、溶剤、接着剤は使用しないでください。化学薬品、特に溶剤はヘルメットに悪影響を及ぼしヘルメットの保護機能を低下させます。水性接着剤は使用できます。

廃棄すべきなのに捨てる気持ちになれない

クライミング用ヘルメットは、次のような場合に廃棄する必要があります。10 年を経過した、重大な墜落や衝撃を受けた、点検で不合格となった、信頼性に疑いがある、完全な使用履歴がわからない、該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また他の製品との併用に適さない等の理由で使用に適さないと判断された。このようなヘルメットは、以後使用されることを避けるため廃棄してください。

retired-helmet

関連製品

  • ボレオ
  • シロッコ
  • メテオ
  • エリア